引用元:http://スーパーセブン.com/
自動運転実用化へ向けて
masaです。
「ナビを設定したら自動で目的地まで運転していってくれたらなぁ」
そのような事一度は思った事ありませんか?
ついに2020年の東京オリンピックまでに車の自動運転を実用化する計画が発表されました。
それに向けて政府とメーカーが連携をして比較的早期に自動運転のテストを行っていくと思われます。
今のAIの進歩はあたしたちが思っている以上に急速に進化しています。
2016年現在では歩行者や前走車を感知して自動ブレーキを行うセーフティー機能が充実はじめました。
しかし、まだまだ完全自動運転への道のりは前途多難と言えます。
今回はそんな自動運転に注目してみましょう。
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自動運転のレベル
自動運転にはランクがあるのはご存じですか?
「レベル」と呼ばれています。
レベル①:単独
(1つの機能が自動)
レベル②:複数
(複数の機能が自動)
レベル③:高度
(全て自動で緊急時はドライバーが対応)
レベル④:完全自動
(全て自動でドライバーは不要)
レベル①は自動ブレーキシステムなどの機能です。
カメラやレーダーなどを駆使し衝突を回避または軽減することを目的とされています。
今では軽自動車にも採用されているシステムですね。
車選びに際して必須項目にしている方も少なくありません。
レベル②はレベル①のブレーキシステムに加えて、ハンドル操作など複数のシステムを採用したものになります。
レーダークルーズコントロールとハンドル操作の自動化などがこれにあたります。
高速道路や広いバイパス道路の車の流れがスムーズな場面において、アクセル、ブレーキ、そして操舵をする半自動運転です。
2016年の段階ではレベル②まで実用化され市販車に反映されています。
2017年は各メーカーがレベル③に向けた開発競争が予想されます。
日本メーカーの自動運転の開発競争
2017年は自動運転の開発競争が更に激しくなります。
日本の自動車メーカーである「トヨタ」、「日産」、「ホンダ」はそれぞれの開発拠点においてレベル③の実験を行っています。
レーダーによる自動ブレーキシステムやアダプティブクルーズコントロールを積極的に採用してくるでしょう。
ドイツの高級車メーカーであるAudiは2016年モデルのA4にトラフィックジャムアシストという高度なレベル②を採用し、半自動運転が可能です。
関連:Audi A4 1.4TFSIがラインアップ!A4×1.4Lエンジンの実力とは?
Audiはレベル③を採用したテスト車両でアメリカ横断を成功させており、2017年にレベル③を市販車に反映し販売する計画があると発表しています。
アメリカのテスラモータースは限りなくレベル③に近い装置を市販車に採用しています。
海外メーカーはすでに半自動運転を市販化し始めているのです。
それでは日本のメーカーはどうでしょうか。
2020年に向けてどれだけ進んでいるのか現在の各メーカーのセーフティー機能をご紹介して行きましょう。
トヨタ
引用元:http://toyota.jp/crownmajesta/safety/tssp/
Toyota Safety Sense P
トヨタの衝突回避支援システムの名称です。
フロントエンブレムからミリ波レーダーとセンターミラーに単眼カメラを装備しています。
ミリ波レーダーと単眼カメラによって前方の車両及び歩行者を認識し危険回避の為のブレーキを行います。
また単眼カメラをレーンディパーチャーアラート(車線逸脱防止装置)とハイビームアシストとしても使用します。
しかしながらまだまだ自動運転の域には達しておらず、追従機能と使用した高速クルーズが限界です。
日産
引用元:http://www2.nissan.co.jp/FUGA/point_safety.html
SAFETY SHIELD(セーフティーシールド)
日産の運転支援システムの名称です。
日産ではカメラを使用した運転支援システムを採用しています。
カメラによる同一車線走行、前車追従、歩行者の検知を行います。
ミリ波レーダーなどの装備は上位車種に設定してあります。
日産の主力ミニバンである「セレナ」に同一車線運転技術「Pro PILOT」という自動運転装置がオプション設定となっています。
これはミリ波レーダーで距離を測るのではなく、フロントカメラのみで行う運転支援システムです。
よって高度な自動運転(車線変更や路肩に止まっている車を避けるなど)は行う事が出来ません。
しかしながら、カメラが道路標識を見分け、一方通行帯への進入を知らせるなどの機能がありますので、自動運転に活かせる技術であると思われます。
「やっちゃえ。日産。」は伊達ではないですね。
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ホンダ
引用元:http://www.honda.co.jp/LEGEND/webcatalog/performance/active-safety/
Honda SENSING
ホンダの運転支援システムの名称です。
「事故のない社会を」をうたっているメーカーだけあって実験施設は日本一です。
言い換えれば一番「事故を研究している」メーカーでもあります。
そんなホンダはミリ波レーダーと単眼カメラを採用しています。
車線逸脱防止装置ではステアリングアシストだけではなく、大きく車線を外れる場合はブレーキを行います。
また、ミリ波レーダーと単眼カメラによって歩行者を検知した場合、歩行者を避けたり、ブレーキを行って衝突回避を試みます。
さらには道路標識を認識して制限速度、一旦停止、車両進入禁止、さらには追い越し禁止まで見分けドライバーに注意喚起を行います。
現時点ではホンダが一番自動運転に近い技術を持っているかもしれませんね。
現にアメリカにあるホンダの研究所ではレベル③での自動運転実験を繰り返し行っているそうです。
スバル
引用元:http://www.subaru.jp/legacy/b4/safety/eyesight.html
アイサイト
スバルの運転支援システムの名称です。
車に興味が無い方でも一度は耳にしたことがある言葉ではないでしょうか?
安全装置ブームの立役者と言ってもいいのではないでしょうか。
この「アイサイト」をきっかけにたくさんのメーカーが安全装置の開発に本腰を入れました。
アイサイトは「ステレオカメラ」、つまり2つのカメラで危険を回避します。
まさに人の目と同じで距離と形状を認識します。
車両や歩行者を認識して自動ブレーキを行う事はもちろん、車線逸脱防止や追従機能も搭載されています。
しかしながら、自動運転という視点から見てみるとレベル②を抜け切れません。
あくまで危険回避システムです。
レクサス
引用元:https://lexus.jp/models/ls/safety/safety_technology/index.html
SAFETY
レクサスの運転支援システムの名称です。
まぁ、なんのひねりもなくそのままの意味ですね。
レクサスでは「統合安全コンセプト」といって全ての安全装置を連携させるという考え方があります。
ミリ波レーダーとステレオカメラを搭載していますのでやはり国産車最高水準と言わざるを得ないでしょう。
さらにはドライバーモニターというものも装備されています。
これはドライバーが正面を向いていないや目が閉じているなどの情報を認識しドライバーに注意喚起するものです。
なんだか見張られているみたいですね。
車両や歩行者を認識して衝突回避、軽減を行い、かつ、ドライバーにも安全運転を促すとても優秀なシステムであると思います。
まさに、超高度な危険回避技術であると言えますが、自動運転の観点からするとレベル②を脱していません。
まだまだ進化の余地がありそうです。
まとめ
あなたはどの様に感じられましたか?
「安全装置」という観点から見ればどのメーカーも素晴らしい技術を市販車に投入しています。
しかし、自動運転が可能かという観点から見ればまだ海外メーカーに遅れをとっているように感じられます。
個人的には「ホンダ」が自動運転システム、つまりレベル③に近い所にいるという印象を受けています。
しかしながら、2017年からどのメーカーも「自動運転システム」を前面に押し出したモデルを投入する技術競争になります。
正直どのメーカーも必至に研究を行っています。
今後、ナビゲーションとの連携を図り、データ―通信を利用した信号や踏切での正確な運転と悪天候での誤作動の防止など課題は山積みです。
しかし、今まで未来の技術のような気がしていた「自動運転」はすぐそこまで来ています。
自動運転の開発競争楽しみです。
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